英検/TOEIC

「どのような資格でも二級までなら誰でも努力で合格できる。一級を取得して初めて専門家」



とは一体誰の言葉であろうか。しかし一級の資格を持たない私が、出所の不確かなこの文言にさもありなんと力強く頷き、ひとつ真のプロフェッショナル、一級人を目指してみようかなとなんとなく考えたのも数年前のこと。


目指すべき一級は職業柄英検であろうか。早速英検一級の受験申し込みをしたのだけれど、やはり職業柄か、第一段階の筆記と聞き取り試験は合格。しかし、一級の資格を取得するには日を変えて更に第二段階の面接試験、見ず知らずの面接官2名と軽快かつ知的に、楽しくかつ英語で会話。5つの社会問題のテーマをその場で見せられ内1つを選んだ後1分間で構成、2分間の演説をどこの誰ともわからないその面接官らに向かって繰り出し、挙句に質疑応答、点数をつけられ合格と相成った暁に、初めて一級人の称号がもらえるものらしい。

職業が体を現している通り、会話は極めて苦手なのであった。沈黙に対する強さは他に負けない確固とした自信も、ここでは全く役に立たない。


「しかし、まあ、なんとかなるだろう」



と何の準備もせずに面接を受けたのだった。





面接官「メディアが気候変動を過小報道するのはなぜだと思いますか?」


ワタシ「・・・それはですね・・・」


面接官「・・・・・・」


ワタシ「・・・それは・・・」


面接官「・・・・・・」


ワタシ「・・・・・・」


面接官「・・・・・・」


ワタシ「・・・・・・」


面接官「・・・・・・」


ワタシ「・・・・・・あの、質問なんでしたっけ?」




このような現実であったにも関わらず、何かの間違いで合格してないかと期待しているのも厚かましい。結局何の間違いも起こらず不合格なのは当然の結果であった。


一級人失格という客観的な評価を受け入れ、立ち直るまでに1ヵ月。筆記試験が受かった場合は面接のみ1年間受けられるということで、環境問題に関する大学講義を受講、英語・日本語の書籍・論文を数十冊、1年間狂ったように読み漁り、出会う人ごとに無闇矢鱈と環境問題を語ったのも昨年の話。さあ、尋ねてください、水問題、生物多様性、大企業のCSR、地球温暖化、環境破壊。どんな質問にも答えましょう。2分と言わず何時間でも語りましょう。

といった具合で面接試験にでかけて行った訳。試験会場までの道程、普段の週末はいかにしてお過ごしか、生業はいかに等無粋な会話を面接官と交わし、本日のテーマ5つを確認するとそこには、






環境問題に関連したテーマはなかった。





後日発表された結果は、まあそういうことです。




・・・拒絶されるのは辛く悲しいものでありますから、立ち上がれるまでの回復に半年もかかったでしょうか。世の中の移り変わりにも目が届くようになり、TOEICの形式が5月から変更になるとのこと、しばらくTOEICを受けていなかったから変更する前に受けておこうかな、でもまず模試を受けようかな、ということで『TOEIC TEST プラス・マガジン』で予測スコアを測定してみた結果






推定スコア760





・・・一級人を目指していたつもりが逆方向に向かっていたのでしょうか。上りと下りの区別もつかないようじゃもうJRにだって乗れやしない・・・ああ、ポンツク。もう翻訳者辞めようかな、これからどうやって生きていったらいいのかなと本気で考えていたのも2ヶ月程前のこと。



そんな曇な心で受けた先月のTOEICの結果が発表、ワナワナする手で確認。





スコア975





腰が抜けてヘナヘナと床に崩れ落ちるこの気の弱さ・・・良かった、取り敢えず。前回3年前に受けた結果よりも点数が上がっていたからには、一級人を目指した努力も無駄ではなかったのであろうか。




そんな具合の準一級人。











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