甲状腺機能亢進症

「年取れば、自然に治るよ」

かつて3番目の主治医(甲状腺機能亢進症について)は、こう言った。


時折街角や情報媒体の片隅で見かける「甲状腺機能亢進症」は、発症原因不明(心に秘めた個人的根本的仮説はあるが)、ではあるものの、患者本人は多分その原因は明らかすぎるほど明らかな心身症の一形態、であった。甲状腺刺激ホルモン受容体を異物とみなして攻撃する抗体がつくられる、内分泌系疾患。(主観的な)症状としては、長期のストレスを感じている期間中の、心拍数上昇、易疲労、その後の高揚感、代謝活性、結果としての体重減少、振戦等。疾患管理良好なら全く健康な状態だが管理不良だと、たまに死にかける。

ワタシは3度、本気で死にかけた。

ここ数日、司馬遼太郎を再読している。

なのに、ここ最近、薬剤療法休止、大抵のことでは再発しなくなった。

「吾十有五にして学に志す。三十にして立つ。四十にして惑はず。五十にして天命を知る。六十にして耳順ふ。七十にして心の欲する所に従いて、矩(のり)を踰(こ)えず」

だんだん、本質的な繊細さが失われて、単純に鈍くなっていくらしい。

甲状腺機能亢進症で悩んでる方々、

考えてみれば己の弱さを知る良い機会であった。好きなことを好きなだけ気楽にやっていれば、

「年取れば、自然に治りますよ」……
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